猿駒止の絵馬

猿駒止の絵馬

品川区有形文化財

猿駒止の絵馬

沖冠岳作

高さ1.33m、巾1.78m
元治元年(1864年)中延村の野村吉治郎翁により奉納されたものです。
今にも額からぬけてでるような馬の迫力と、小さな体で一所懸命手綱を引く猿の姿が生き生きと描かれていますが、その構図は当神社に崇敬の念の篤かった14代将軍徳川家茂公の上洛を、御神意によりとどめる為ともいわれています。

作者の沖冠岳(?~1876)は伊予今治の出身で、京都や江戸で人気を博した画人です。諸流に通じたその画風は、現代にも通じる斬新さを持っていると評価されています。昭和53年、品川区より絵画第1号となる「有形文化財」の指定を受けました。

絵馬殿 

国 登録有形文化財

口伝によれば、昭和3年(1928)に造営された当神社で唯一現存する戦前の建造物です。
完成時には参道の北側にありましたが旧社殿が昭和20年5月の空襲で焼失したため、終戦直後に曳家して昭和37年まで仮社殿の役割を果たしていました。
同年、現社殿の造営着手に伴い現在地に二度目の曳家をされ、今に至っています。
戦災を逃れた昭和初期の貴重な神社建築として、平成25年国より「登録有形文化財」として登録されました。

文化財

猿駒止の絵馬(品川区文化財)
絵馬殿(国 登録有形文化財)

宝物

越中阿闍梨朗慶上人の譲状
徳川綱吉公奉納の守刀(相模國廣光作)
旧社殿棟札(文化十年)
固物射兜鉢の絵馬(文政二年奉納)
雄刀(天保十二年奉納)
その他